実家のお片付け9
投稿日2023/01/30
皆様、こんにちは!
兵庫県在住、美しい暮らしの空間アドバイザー唐須 栄美子(からす えみこ)です。
"実家のお片付け"をお届けしています。
私の実家の両親は、築20数年の4LDK一軒家に住んでいます。
母は78歳、父は72歳の高齢夫婦です。
ようやく2階がスッキリ片付き、今日から一階に取り掛かります。
実家の一階にはリビング横に和室があります。
この部屋自体はすごく散らかっている印象はありませんが、押入れの中の現状は、
・天袋には、それぞれの子どもたちの結婚式のアルバム類、壁紙、障子紙、蛍光灯や電球の替え、長年入れっぱなしで見ていない物など色々入っていました。
・押入れ左半分は、2階物置部屋から移動したペーパー類のストック、洗濯洗剤のストック、2階物置部屋や屋根裏から出てきた鍋類、タッパー類を移動し一時置きしています。
・押入れの右半分は、コピー機、母の普段買い物などで使うバッグ、化粧品、アイロン、母の本、父の仕事の物、書類、こたつやホットカーペットのコード、父のベルト、ひざ掛けなどなど、様々な物がゴチャゴチャに入っていました。
もちろん、作り付け収納の天袋の物から、全部出していきます。
天袋から出てきた物
天袋だけでも、かなりの物がありました。
なんと!!
2003年のふりかけ&かつお節!発見です!!(約20年前の戴き物です・・・)
「なんで天袋から?!」
天袋に入れた張本人であるはずの母も、驚きの声を上げています。
ここもほとんどの物が不要となり、干支飾り、花瓶の入っていた桐の箱や、父の祖父の描いた大切な掛け軸用の絵などを収納しました。
父も母も忘れていた思いがけない懐かしい思い出の物がでてきたことで、実は画家だったらしい(初耳)祖父の話が聞けたり、いろんなエピソードを聞けたのは、両親が元気だからこそであり、元気なうちに一緒に片付けができて、本当に良かったとつくづく思いました。
父も母も、「あら〜、探してもないって思ってたら、こんなとこにしまってたんやなあ〜。』
『突っ込んだままで、どこにあるかわからんようになってた。ほんまに片付てみるもんやなあ。」などと言いながら、天袋やあちらこちらから出てきたアルバムや写真は、今後ゆっくり2人で見ながら、整理していくのも楽しみの一つにしたいと嬉しそうでした。
さらに、今までは言ったことしかしなかった父も、時々疲れすぎて弱音を吐いていた母も、お片付けを始めた頃の様子とは全く違ってきました。
積極的に天袋の掃除をしてくれる父。
父は、何も言わなくても、積極的に掃除をしてくれたり、母は、これまで以上に、一生懸命取捨選択を頑張ってくれました。
一つ一つ取捨選択中の母。
家がスッキリしていくと、両親がますます意欲的になって、笑顔が増え、元気になっていくのを感じました。
今まで、不満が口をついて出ていたのが、最近では全く言わなくなってきたように思います。
両親がやる気満々な様子を見て、私も嬉しくなって、スピードアップしてしまいそうになるのを、なるべく抑えながら、母が混乱しないように、押し入れの中のものを焦らず一つずつ確認し、安東流で必須の100均のカゴに分類しながら、押入れにどんどん仮置きしていきました。
1階和室 押入れbefor
右側
左側
この1階の和室に取りかかる頃に、「安東流ってすごい!こういうことか!」とまず実感したのが、安東先生が言われているように、『お片付けはお家全部繋がっているんだ」という不思議な感覚でした。
安東流で言われている通りの順番で片付くのが自然というか、この順番でないと片付かないんだというのがストンと腑に落ちた感じでした。
2階の2つの物置部屋の片付けでは、一方が片付いてきたと思ったら、もう一方の部屋に取り掛かって出た物で、また部屋が埋まったりするので、思ったようになかなか片付いていかないような気持ちになっていました。
一体いつになったら1階に取りかかれるんだろう?と途方に暮れそうな気持ちになりながらも、2階の3部屋を片付ける過程の中で、始めはひたすら取捨選択で処分、処分、処分…分類しては処分…どの部屋もその繰り返しで、ちゃんと進んでいるんだけど、スムーズに進んでいかないような、一進一退を繰り返している感覚でした。
ようやく寝室に取り掛かり、きれいになった押入れに、めったに使わない客布団を1階押入れから2階押入れへ、一階の押入れの空いたスペースに、1階で使うストック品を2階から1階へと移動したあたりで、それまで詰まっていたものが、一気に流れ出した感覚で、家全体の片付けが歯車のように着実に進んでいくような感覚になりました。
ですから、1階和室の押し入れの片付けは、2階に比べるととてもスムーズでした。
次回、1階和室の完成をお届けします。
最後まで読んでいただきありがとうございます♪