母の勇気
投稿日2024/1/29
母の勇気
皆様、こんにちは♪
兵庫県在住、美しい暮らしの空間アドバイザーです。
去年の10月に、大掃除を兼ねて、2度目の実家のお片付けを試みましたが、肝心の両親は最初からあまり乗り気ではありませんでした。
理由としては、
もう充分片付いて満足している。
ちゃんとキープできてるから大丈夫。
せっかく物の場所を覚えたから、変えたくない。
片付けは、普通10年に1回するものだと思っている。
が主に挙げられます。
でも、両親が顔を曇らせる本当の理由は、他にあるような気がしていました。
その本当の理由とは、2階に残された弟の物ではないかと…。
新居が建ったら、引き取ってもらうはずのものが、新居が建っても、なかなか引き取ってもらえずに置いてありました。
私にバレたら見られたら、すぐにでも弟に話す段取りをつけることになるため、両親にとってそれが重荷だったようです。
父にしてみれば、折に触れては、弟に持って帰るように言っていて、その度に変な空気になるので、これ以上言うのはウンザリだったのかもしれません。
実家を、長年物置代わりにしておきながら、変な空気を漂わす弟にも呆れますが、その件に触れられたくない父まで、変な空気を漂わせ始めたので、しばらくそっと見守ることにしました。
ところが、先日、実家に顔を出すと、
『この前、あの子(弟)と2人になったから、今しかない!と思って、お母さん言うたんよ。』と母が話し出しました。
『あんたな。
いつになったら2階の荷物を片付けてくれるん?
いつまで経っても片付かんで困る。
要らんなら要らんで、処分に持っていかなあかんし、いい加減に持って帰るものは持って帰って。』
この言葉を言うのに、母はどれだけ勇気を振り絞ったのでしょうか。
弟の機嫌を伺っていては、いつまで経っても状況は変わらない…けれど、なかなか言えることではありません。
だからこそ、母の勇気に驚きました。
案の定、母の言葉にムスッとして2階に向かい、処分するもの以外を車に積み込む弟。
弟にしてみれば、『部屋が空いてるんだから、ちょっとくらいいいじゃないか!』という軽い気持ちがあるのだと思います。
だけど、母は一年前の片付けで大変な思いをしたことで、すっかり気持ちが変わり、私に聞かれるたびにヒヤヒヤしながら、延ばし延ばし保管し続けている弟の物に終止符を打ちたかったようです。
話を聞いた私が『2階見てきてもいい?』と聞いても、以前のように『見にあがらんでいいねん。アンタは座っとき。』と慌てる様子もなく、自信満々に『いいよ!』と答える母。
『めっちゃスッキリしたやん!』と言うと、嬉しそうな母。
あんなに変な空気を漂わせていた父もニコニコしながら、労力とガソリンを使ってリサイクルに持って行っても、ジュース代にもならなかった話をしてくれました。
『そうは言っても、今の家は狭くて置く場所ないし。』と言われる方は、よく考えてみてください。
もしも、レンタル倉庫に預けたなら、毎月料金がかかります。
実家=レンタル倉庫と考えた時に、
毎月料金を支払ってでも置いておきたいものですか?
実家はタダだからと、安易に何でも置いてしまっていませんか?
YouTubeの中で、実家を”ゴミ置き場”にしないようにと安東先生が言われています。
私の実家の物置部屋は、実際処分するモノばかりで、ゴミ置き場のようでした。
新年度を迎える前に、まずは、ご自身の家を見直し、何も言えずに言わずに保管してくれている実家に置きっぱなしの自分の物も片付けてほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
月・金の朝6:00にブログを定期更新しています。
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